３月になると急に震災のことをメディアは取り上げるけど、
「そういえばそんなことあったね」みたいに感じている人たちもいるんだろうか。
あの日から、毎日の生活がまるで変わってしまった人たちが、現にここにはたくさんいること、
忘れようにも忘れようのできない人たちが、ここにはたくさんいること、
でもそんな場所にとどまることができる自分は
ある意味、とても幸せです。

ここから逃げなければならなかった人、
ここから逃げるしかすべがなかった人、
でもどこに逃げても非常な苦しみからは逃げられないでいるのだと思う。

亡くなったお客様たちの顔、仲間のサロンオーナーの顔を思い出す。
彼女たちと交わした思い出を、鮮やかにまざまざと思い出す。
こんなこと言ってたっけ、あんなことしてたよなあ。
いろんなことあったよね。忘れてないよ。
・・・・・・
最期は苦しかったろうね。
いまだに　身体が　見つからない。

あれほどの凄まじい不幸を目の当たりにして、
忘れようにも忘れられる訳がないです。

生き残った人たちもいまだ非常な苦しみの中にいて
家族を亡くした人。
いまだに仮設住宅に住んでいる人。
仕事がなくなった人。
病気になった人。

２年たった今、いっぱい傷を負った人たちが
なぜか次々と私のまわりに集まって来ている気がする。
生き残り、ここにいられる幸せをかみしめて。
この地この場所で、人々の傷を癒し、自立できるよう手助けを。

♪決して消えない　心深く　静かに降る　雨のような
　それが　僕をここまで　連れてきたんだ　
　この先だって　ずっとそうだろう？
　答えは「今」全て懸ける
　その時に希望は生まれてゆく
　溢れ出すまま心で叫べ
　終わらせないんだ信じてる
　誰一人　変わらぬ生命
　たとえ微かな光だって　目を逸らさず現実を掴め♪